お問い合わせバナー

あさがお塗装からのお知らせ

木が縮んで隙間が真っ白に!?木製外壁(ヒノキ)の失敗を防ぐ「先行着色」と2段階塗装の秘密
【木製外壁の教科書】ヒノキ外壁は「張る前の先行塗装」が命!大工施工と職人の連携が生む究極の耐久性

【木製外壁の教科書】ヒノキ外壁は「張る前の先行塗装」が命!大工施工と職人の連携が生む究極の耐久性

更新日:2026年7月11日 | カテゴリー:木部塗装 / 先行着色 / 新築・リフォームノウハウ

皆様こんにちは。長野県諏訪地域(諏訪市、茅野市、岡谷市など)から山梨県北杜市エリアまで、「朝から笑顔」を合言葉に、住まいの価値を永続させる外装リフォーム・塗装をご提案しているあさがお塗装です。

近年、本物の自然素材ならではの温かみや経年変化の美しさから、外壁にサイディングではなく「天然木(ヒノキやスギ)」の羽目板(はめいた)を採用される新築や大規模リフォームの建物が増えています。特に日本の伝統的かつ高級建材である「ヒノキ(桧)」を贅沢にあしらった外壁は、見る人を圧倒する重厚感と凛とした美しさがあります。

しかし、この美しい天然木の外壁には、クリアしなければならない大きな課題があります。それは、過酷な屋外環境における「木材の伸縮」と「徹底した防水・防腐対策」です。

「大工さんが外壁を綺麗に張り終えてから、最後にまとめてペンキ屋さんに塗ってもらおう」——。実は、木製外壁においてこの手順を選択すると、わずか数ヶ月から数年で後悔する大きな落とし穴が待っています。

本日は、あさがお塗装が自社倉庫にて現在総力を挙げて取り組んでいる「ヒノキ外壁材の先行着色作業」の様子を交えながら、「なぜ外壁を張る前に一度目を塗らなければならないのか」というプロの下処理のこだわりと、大工施工後の仕上げ塗装に繋ぐ二人三脚のプロセスについて、徹底的に解説いたします。

1. 現場レポート:自社敷地内でのヒノキ外壁材「先行着色」第2便スタート!

現在、あさがお塗装の倉庫兼作業場では、これから大工さんが現場で施工する予定の膨大な量のヒノキ外壁材(羽目板)の「先行着色(1回目塗装)」がフル稼働で進んでいます。

ヒノキ外壁材 先行着色 職人の手作業 抜けるような青空の下、職人が1本1本木目に沿って丁寧に刷毛(ハケ)で着色剤を塗り込んでいます。まだ外壁として家に張られる前の、まっさらな無垢のヒノキ材です。
先行塗装が完了したヒノキの羽目板 1回目塗布を終えた材料です。木材保護塗料がヒノキ特有の美しい木目を殺すことなく染み込み、深みのあるブラウンカラーへと変化しているのが分かります。
未塗装のヒノキ外壁材 第2便60束 先日塗装を完了した「第1便」はすでに建築現場へと搬入され、本日からこちらの「第2便・合計60束(数百本)」の先行着色を開始します。壮観なボリュームですが、一切の妥協なく手作業で進めます。

建築現場へ直接納品された無垢材にいきなり釘を打って壁に張るのではなく、このように一度私たちの手元へ材料を集め、「張る前の段階で全面に防腐・防虫・防水成分を浸透させる」という、手間暇のかかるクッションページを挟んでいます。

2. 大工さんが張る前に塗る!「先行塗装」を絶対に行うべき3つの理由

「大工さんが現場で綺麗に張った後に、まとめて上から2回塗れば効率が良いのでは?」と思われるかもしれません。しかし、板張りの外壁においてその方法は、将来的な美観と耐久性を著しく損なう危険性を持っています。私たちが「先行塗装」に固執するのには、3つの明確な理由があります。

理由①:木が縮んだときに現れる「実(サネ)の隙間白」を防ぐ

天然木は生きています。そのため、乾燥する冬場には木がキュッと引き締まり、板の幅が数ミリ単位で縮みます。もし壁に張った後に表面だけを塗装していると、木が縮んで板の繋ぎ目が開いた際、奥から「塗装されていない真っ白な元の木肌」が線のように露出してしまいます。
これを建築業界で「隙間白(すきまじろ)」や「サネ外れの色ムラ」などと呼び、外観がシマウマのようにまだらになり、美観が著しく損なわれます。張る前にサネ(繋ぎ目)の奥まで塗っておけば、木がどれだけ伸縮しても常に均一な美しい色を保てます。

理由②:裏面や小口(断面)からの水分吸収をブロックする

壁に張ってから塗装をすると、当然ながら「壁の裏側」や、板同士が噛み合う「凹凸部分(実)」、「カットした切断面(木口・小口)」には塗料が届きません。
しかし、雨水や結露による湿気は、建物の隙間を通って外壁の裏側や繋ぎ目にも必ず侵入します。無防備な裏面から木が水分を吸い上げると、木材内部から腐朽(カビや腐れ)が始まり、表面の塗膜を内側から押し上げてバリバリと剥がす原因になります。張る前に全面をコーティングすることで、木材を水分の侵入から完璧にガードします。

理由③:現場汚れの付着とアクの発生を未然に防ぐ

完全な無垢(未塗装)の状態で大工さんが加工作業や取り付けを行うと、職人の手垢や、現場の泥汚れ、雨が降った際の水濡れによる「アク(木材特有のシミ)」が簡単に木肌に染み込んでしまいます。一度染み込んだ汚れやアクは、後から上から塗料を塗っても浮き出てくる原因になります。1度目の着色を済ませておくことで、木肌に保護膜ができ、現場施工中の汚れを弾く効果を発揮します。

3. 木製外壁の構造「実(サネ)」と、木材が伸縮する科学的メカニズム

ここで、先行塗装がなぜ機能するのかをより深くご理解いただくために、木製外壁の構造と木材の性質について解説します。

木製外壁の繋ぎ目「本実(ほんざね)加工」とは?

外壁に木を張る際、板と板の間に隙間が空いて雨水が入らないよう、羽目板の側面には特殊な凹凸加工が施されています。これを「本実(ほんざね)加工」と呼びます。片側が凸型(実・サネ)、もう片側が凹型(溝)になっており、これらをパズルのように噛み合わせながら大工さんが壁に固定していきます。

施工のタイミング サネ(凹凸結合部)の状態 長期間経過した際のメリット・デメリット
張った後に一括塗装
(一般的な安価な施工)
凹凸が噛み合った状態で表面だけ塗るため、結合部の奥は完全な未塗装(素地)として残る。 【デメリット】
冬場に木が乾燥して縮むと、噛み合わせが浅くなり、奥の白い素地が露出して不細工な見た目になる。また、結合部から水が侵入して木が腐りやすい。
張る前に先行塗装
(あさがお塗装のこだわり仕様)
バラバラの状態で凹凸の先端から奥まで全面に塗料が染み込んでいる。 【メリット】
木がどれだけ縮んで結合部が露出しても、すでに同色で塗装されているため見た目が一切変わらない。全面防水されているため耐久性が段違いに高い。

高冷地(諏訪・北杜)における木材の厳しい環境

特に私たちの拠点である長野県諏訪地域や山梨県北杜市などの八ヶ岳エリアは、夏は強烈な紫外線が降り注ぎ、冬は極度の乾燥と氷点下の寒さに見舞われる、木材にとって極めてストレスの大きい気候です。
年間を通じた環境の変化により、木材はダイナミックに水分を吸ったり吐いたり(調湿作用)を繰り返すため、平地以上の幅の伸縮が発生します。このエリアで木製外壁を美しく保ち続けるためには、この「実の奥まで塗る」という先行塗装の手間が絶対に省略できないのです。

4. 職人から大工、そして再び職人へ!究極の「2段階塗装プロセス」

あさがお塗装が実践している、ヒノキ外壁を完璧に仕上げるための「職人と大工のバトンリレー(2段階塗装プロセス)」の全貌をご紹介します。

【二人三脚】木製外壁完成までの4つのステップ
  1. 【第1段階:先行着色(職人)】※今回の作業
    大工さんが施工を始める前に、倉庫で全ての材料(本日は第2便60束)の表面、サネ部分、可能な限り裏面まで浸透型の木材保護塗料(キシラデコールなど)を1回掛けします。これにより、初期の強力な防水・防腐ベースを作ります。
  2. 【養生・完全乾燥と搬入】
    塗装した木材をしっかりと乾燥させ、塗膜ではなく「染み込んだ有効成分」を定着させた後、大工さんが待つ現場へと丁寧に搬入します。
  3. 【外壁施工(大工さん)】
    熟練の大工さんが、1回目が塗られたヒノキ材を現場のサイズに合わせて正確にカットし、壁面に美しく張り上げていきます。カットした断面(小口)には、大工さんがその場で即座に補修塗料を塗り、無防備な断面を作りません。
  4. 【第2段階:仕上げ塗装(職人)】
    すべての外壁が張り上がった後、再び私たち塗装職人が足場に登ります。大工さんが施工する際についた微細な擦り傷や、釘を打った頭の処理を行いながら、全体へ均一に「2回目の仕上げ塗装」を施します。

この「先行塗装+現場仕上げ」という2段階の手順を踏むことで、1回目と2回目の塗料が木の中で完全に融合し、単に現場で2回重ね塗りをするのとは比較にならないほどの深い発色と、圧倒的な耐候性を実現することができるのです。

5. まとめ:見えない手間にこそ価値がある。あさがお塗装の木部クラフトマンシップ

本日は、新築・改修におけるヒノキ外壁材の「先行着色作業」の現場レポートと、その秘められた重要性について詳しく解説いたしました。

外壁が完成してしまえば、お施主様からは「張る前に塗ったのか」「張った後にまとめて塗ったのか」の見分けはすぐにはつきません。しかし、5年後、10年後という歳月が流れたとき、建物の美しさと木材の健全性には、隠しきれないほどの巨大な差となって現れます。

私たちは、お客様が大切に選ばれた高級材「ヒノキ」の価値を最高に引き出し、何十年先も「この外壁にして本当に良かった」とご家族皆様が笑顔でいられるよう、こうした『見えない手間』に一切の妥協をいたしません。

諏訪地域や北杜市の過酷な気候のなかで、天然木あふれるこだわりの住まいを建てたい、または愛着ある木造の建物を美しくリフォームしたいとお考えの方は、ぜひ木部塗装の本質を知り尽くしたあさがお塗装にお任せください。大工さんとの完璧なチームワークで、最高峰の住まいを造り上げます。

天然木の塗装・こだわりの外壁リフォームは「あさがお塗装」へ

「新築で木の壁を使いたいけれど、メンテナンスが心配」「ログハウスや羽目板外壁の塗り替え時期を知りたい」
木材の呼吸と性質を熟知した一級塗装技能士が、お客様の大切な住まい・別荘を守る最適な保護塗装プランをご提案いたします。

現地調査・ドローン診断・お見積もりはすべて無料です。

【主な対応エリア】
長野県:諏訪市、茅野市、岡谷市、下諏訪町、富士見町、原村(諏訪6市町村)
山梨県:北杜市全域(明野、須玉、高根、長坂、大泉、白州、武川、小淵沢)、韮崎市など

地域密着 あさがお塗装
長野県知事許可(般-1)第25821号 / 1級塗装技能士所属
建築物石綿含有建材調査者 / 二等無人航空機操縦士