【茅野市】大成パルコンの外壁塗装|微弾性フィラーでヘアクラックとピンホールを封じる「下塗り」の極意
皆様こんにちは。長野県諏訪地域(諏訪市・茅野市・岡谷市・下諏訪町・富士見町・原村)を中心に、建物の構造と気候風土に合わせた高品質な外装リフォームを提供している「あさがお塗装株式会社」です。
前回は、長野県茅野市にて施工中の「大成パルコン(壁式プレキャスト鉄筋コンクリート造)」の外壁塗装工事より、高圧洗浄と目地のシール(コーキング)処理について解説いたしました。本日は、それに続く非常に重要な工程である「下塗り(微弾性フィラーの塗布)」について詳しくレポートいたします。
外壁塗装と聞くと、多くのお客様は「外壁を何色に塗り替えるか」「どんな上塗り塗料(シリコンやフッ素など)を使うか」に関心を持たれます。しかし、私たちプロの塗装職人の間では「塗装の寿命と仕上がりの美しさは、下塗りで8割決まる」というのが常識です。
特に、大成パルコンのようなコンクリート住宅においては、経年劣化によって生じる「ヘアクラック(微細なひび割れ)」や「ピンホール(表面の小さな穴)」を、この下塗りの段階で完全に埋め尽くし、強靭な防水層を形成することが絶対に不可欠です。
本記事では、実際の現場写真を用いながら、コンクリート住宅を守るために不可欠な「微弾性フィラー」という特殊な下塗り材の役割と、緻密な施工の裏側を徹底的に解説いたします。建物の資産価値を長く保ちたいとお考えのオーナー様は、ぜひご一読ください。
目次
1. 外壁塗装における「下塗り」の絶対的な役割とは
外壁塗装は通常、「下塗り」「中塗り」「上塗り」の計3回塗りで行われます(建物の状態によっては4回以上塗ることもあります)。その中で最初に行う「下塗り」には、中塗り・上塗りとは全く異なる重要な目的があります。
上塗り塗料を密着させる「接着剤(ボンド)」の役割
いくら高価で対候性の高い上塗り塗料(パーフェクトトップや無機塗料など)を使用しても、それを直接古い外壁に塗ってはいけません。劣化した外壁は塗料を吸い込んでしまい、密着力が著しく低下するため、数年でパリパリと剥がれ落ちてしまいます。
下塗り材は、傷んだ外壁の表面にしっかりと染み込んで下地を固め、その上に塗る上塗り塗料を強力に密着させる「両面テープ」や「接着剤」のような役割を果たします。
傷んだ外壁表面を滑らかにする「下地調整」の役割
経年劣化により、外壁の表面は荒れて細かい凹凸ができたり、ひび割れが生じたりしています。下塗り材は、これらの傷を埋めて表面を平滑に整える「ファンデーション」の役割も担います。下地が綺麗に整って初めて、上塗り塗料が持つ本来の美しいツヤと発色が発揮されるのです。
2. コンクリート外壁の天敵「ヘアクラック」と「ピンホール」
今回施工している大成パルコン(PC造)や、一般的なモルタル外壁、RC造の建物には、特有の劣化症状が現れます。それが「ヘアクラック」と「ピンホール」です。これらを放置したまま上塗りをすると、建物の寿命を縮める致命的な原因となります。
① ヘアクラック(微細なひび割れ)
髪の毛(ヘア)のように細い、幅0.3mm以下のひび割れのことです。コンクリートは乾燥による収縮や、地震のわずかな揺れ、気温の寒暖差による膨張・収縮によって、表面に細かいひび割れが無数に発生します。一つ一つは小さくても、毛細管現象によって雨水をジワジワと内部に吸い込んでしまいます。
② ピンホール(表面の小さな穴)
コンクリートの表面に開いた、針で刺したような小さな穴のことです。コンクリートの打設時に抜けきれなかった空気が原因で生じたり、経年による塗膜の劣化によって現れたりします。この小さな穴からも雨水が侵入し、内部の鉄筋を錆びさせる原因(爆裂の原因)となります。
3. 大成パルコンに最適な下塗り材「微弾性フィラー」の3つの効果
上記のようなコンクリート外壁の厄介な劣化症状を解決するために、あさがお塗装では下塗り材として「微弾性フィラー」と呼ばれる特殊な材料をたっぷりと塗布します。
フィラー(filler)とは英語で「詰め物・埋めるもの」という意味です。一般的な水のようなサラサラとした下塗り材(シーラーなど)とは異なり、ドロっとした粘度の高い材料であることが特徴です。
効果1:ヘアクラックに追従し、表面に浮き出させない
「微弾性」という名前の通り、この下塗り材は乾燥するとゴムのような柔軟性(弾力)を持ちます。そのため、塗装後にコンクリートが再び収縮して新たなひび割れが生じようとしても、この微弾性フィラーの塗膜がゴムのように伸びてひび割れを覆い隠し(追従し)、雨水の侵入を防いでくれます。
効果2:ピンホールや凹凸を完全に埋め尽くす(目止め)
ドロっとした粘度の高いフィラーを、専用のローラーを使って外壁にたっぷりと塗り込んでいきます。これにより、コンクリート表面の無数のピンホールや細かなヘアクラックの奥深くまで材料が入り込み、完全に隙間を埋め尽くします(目止め効果)。
効果3:分厚い塗膜による圧倒的な防水性の向上(肉付け)
微弾性フィラーは、塗膜に「厚み(肉持ち)」を持たせることができます。この分厚いクッション層が形成されることで、外壁の防水性が飛躍的に向上し、コンクリート躯体を雨水や風化から長期間にわたって強固に守り抜く基礎が完成します。
4. 【現場レポート】一切の妥協を許さない養生と下塗り作業
それでは、茅野市の大成パルコン邸で行われている実際の施工風景をご覧ください。下塗りの工程は、その準備段階からすでに勝負が始まっています。
仕上がりの美しさを決定づける「マスキング(養生)」
塗装作業の前に必ず行うのが、窓ガラス、サッシ、玄関ドア、床面などをビニールシートやテープで覆い隠す「養生(ようじょう)」という作業です。
特に今回のような厚みのある微弾性フィラーを使用する場合、養生のテープのラインが少しでも歪んでいると、塗装を剥がした際に境界線がガタガタになり、見栄えが非常に悪くなってしまいます。
あさがお塗装の職人は、定規で引いたように真っ直ぐで美しいラインを出すため、数ミリのズレも許さない緻密なマスキングを行います。この「塗らない部分をいかに美しく隠すか」という技術こそが、一流の塗装職人の証です。
大きな掃き出し窓も完全に養生。外壁の石積み調のパターンを活かしながら、下塗り材をたっぷりと塗り込んでいます。
ローラーによる「たっぷりと、均一な」塗布
写真を見ると、外壁が真っ白に塗られているのがわかります。これが微弾性フィラーを塗布した後の状態です。
大成パルコンの外壁には、美しい石積み調の模様(パターン)が施されています。この立体的な模様の奥底までしっかりとフィラーを行き渡らせ、かつ模様を潰してしまわないよう、特殊なローラーを用いて絶妙な力加減で塗布していきます。
カタログに記載された規定の塗布量(1平方メートルあたりに使用する塗料の量)を厳格に守り、「かすれ」や「塗り残し」が一切ないよう、職人の目で細部まで確認しながら作業を進めます。
5. 茅野市の「凍結融解」からパルコンを守る分厚い塗膜
茅野市や諏訪地域のように、冬の冷え込みが極めて厳しい寒冷地において、微弾性フィラーによる下塗りは「建物の生死を分ける」と言っても過言ではありません。
外壁のピンホールやヘアクラックから侵入したわずかな水分が、夜間に凍結して膨張し、コンクリートを破壊する「凍結融解(とうけつゆうかい)」。この恐ろしい現象を防ぐためには、外壁の表面から水を一滴たりとも中に入れない「分厚く、弾力のある防水層」が必要です。
どんなに高機能な上塗り塗料を選んでも、下地がスカスカの状態では、その性能は全く発揮されません。微弾性フィラーによって外壁全体を強靭なゴムの膜で包み込むことによって初めて、凍結融解の脅威から大成パルコンの頑丈な躯体を守り抜くことができるのです。
6. まとめ:見えない工程にこそ職人の真価が宿る
本日は、茅野市での大成パルコン外壁塗装より、塗装の要である「下塗り(微弾性フィラー)」の工程について解説いたしました。
下塗りは、工事が完了してしまえば上塗り塗料の下に隠れてしまい、お客様の目には見えなくなってしまう工程です。だからこそ、一部の悪質な業者や知識不足の業者は、下塗り材を規定よりも薄めたり、フィラーではなく安価なシーラーで済ませてしまったりと、この工程で手抜きを行うことがあります。
しかし、塗装から数年後、塗膜が剥がれたり、ひび割れが再発したりした時に、その「手抜き」は残酷なまでに結果として表れます。
あさがお塗装は、一級塗装技能士のプライドにかけて、お客様の目に見えない下地処理・下塗りの工程にこそ、最大の時間と情熱を注ぎます。大成パルコンのような特殊な構造を持つ建物の塗装は、コンクリートの性質と塗料の化学反応を熟知した、私たち専門業者に安心してお任せください。
コンクリート・PC造・RC造の外壁塗装でお悩みの方へ
「外壁に細かいひび割れ(ヘアクラック)が見える」「塗装が剥がれてきている」
そんな症状を見つけたら、建物の内部がダメージを受ける前に、専門家による正確な診断をお勧めします。
現地調査・劣化診断・お見積もりはすべて無料です。
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