【諏訪市】老舗温泉ホテル「布半」様 入口塗装改修工事|諏訪の過酷な気候から建物を守るプロの塗装技術を徹底解説
こんにちは。長野県諏訪地域(諏訪市・茅野市・岡谷市・下諏訪町・富士見町・原村)を中心に、一般住宅から歴史ある商業施設まで幅広く塗装工事を手掛けている「あさがお塗装株式会社」です。
今回は、長野県諏訪市を代表する諏訪湖沿いの名門老舗温泉ホテル「布半(ぬのはん)」様にて実施させていただいた、入口・玄関周り(木部軒天、外壁、鉄骨垂木)の塗装改修工事の全貌を詳しくレポートいたします。
宿泊施設において、エントランスはお客様を最初にお迎えする「ホテルの顔」です。その顔を美しく保つことは、極上のおもてなしを提供する上で欠かすことのできない重要な要素です。
本記事では、美しい諏訪の観光情景を背景に、諏訪地域特有の「厳しい寒暖差」や「湖畔の湿気」が建物に与える影響を紐解きながら、木部には「キシラデコール」、外壁には「パーフェクトトップ」、鉄部には「ファインSi」といった、適材適所の塗料選定とその施工プロセスについて、専門的な視点から徹底的に解説いたします。
ホテルや旅館のオーナー様、施設管理者様、そしてご自宅の木部や鉄部のメンテナンスでお悩みの方にとって、建物の寿命を延ばし、資産価値を高めるためのバイブルとなる内容です。ぜひ最後までご一読ください。
目次
1. 諏訪の絶景と歴史を紡ぐ場所。観光地における美観の重要性
今回の施工現場である「布半」様が位置する諏訪湖畔は、長野県を代表する一大観光エリアです。建物のメンテナンスを語る上で、この地域の持つ魅力と環境を理解することは非常に重要です。
四季折々の情景と一大イベント「諏訪湖祭湖上花火大会」
諏訪湖と言えば、何と言っても夏の夜空と湖面を彩る「諏訪湖祭湖上花火大会」です。全国から数十万人が訪れるこの大イベントでは、湖上ならではの半円状に広がる水上スターマインが圧巻です。布半様をはじめとする湖畔のホテルは、この絶景を特等席で味わえる至高の空間となります。
眼下に広がるパノラマ「立石公園」
諏訪湖の東側に位置する「立石公園」は、眼下に諏訪湖を一望できる絶景スポットとして知られています。夕暮れ時の美しさは格別で、大ヒットアニメ映画の舞台のモデルになったとも言われ、国内外から多くの観光客や写真家が訪れます。
このように、圧倒的な自然美と歴史を持つ諏訪地域。この地を訪れるお客様は「非日常の癒し」を求めています。宿泊されるホテルに到着した際、エントランスの木部が黒ずんでいたり、鉄骨が錆びていたりすれば、その期待は一瞬で削がれてしまいます。
だからこそ、老舗旅館である布半様は、建物の定期的なメンテナンスを怠らず、常にお客様を万全の状態で迎えるための投資を継続されているのです。
2. 諏訪地域の過酷な気候「寒暖差と湿気」が建物に与えるダメージ
風光明媚な諏訪地域ですが、建物の外装材(木部、鉄部、外壁)にとっては、日本有数の「過酷な環境」でもあります。塗装の仕様を決定する上で、私たちは常にこの地域特有の気候条件を考慮しています。
標高がもたらす「強烈な紫外線」
諏訪湖周辺の標高は約759メートル。平野部に比べて空気が澄んでいるため、紫外線が非常に強く降り注ぎます。紫外線は塗料の樹脂結合を破壊し、外壁の色あせ(白亜化・チョーキング)や、木材の表面を急速に劣化させる最大の要因となります。
冬の「厳しい寒さと凍結融解」
冬場には氷点下まで冷え込み、諏訪湖に「御神渡り」ができるほどの厳しい寒さに見舞われます。この時、建物の表面で何が起きているかというと、日中の日差しで溶けた水分が、夜間に再び凍結するという「凍結融解(とうけつゆうかい)」を繰り返しています。
水分が凍って膨張する力は凄まじく、塗膜のわずかな隙間から侵入した水分が、塗膜を内側から破壊し、剥がれを誘発します。
湖畔特有の「湿気と結露」
目の前に巨大な湖があるため、年間を通じて空気中の湿度が高く、朝晩の寒暖差によって建物の表面には大量の結露が発生します。この持続的な湿気は、木部にはカビや腐朽菌を繁殖させ、鉄部には赤サビを発生させる原因となります。
これらの過酷な条件(紫外線、凍結融解、湿気)をクリアするためには、ホームセンターで手に入るような一般的な塗料ではなく、プロフェッショナルが厳選した高耐久・高機能塗料と、徹底した下地処理が必要不可欠なのです。
3. 【木部軒天】呼吸する木材を守る「キシラデコール(カスタニ)」2工程
ここからは、実際の施工内容について解説します。まずは玄関の天井部分である「木部軒天」の塗装です。
木材は伐採された後も、周囲の湿度に合わせて水分を吸ったり吐いたりする「呼吸」を続けています。この呼吸を妨げず、かつ美観を保つための最適解が、今回使用した木材保護塗料の代名詞「キシラデコール」です。
電動サンダーによるケレン作業
細かい部分は手作業で丁寧に研磨
塗装の命「ケレン(素地調整)」の徹底
木部塗装の仕上がりと耐久性の8割は、塗る前の「ケレン(下地処理)」で決まります。古い塗膜や表面の汚れ、日焼けした層を、電動サンダーや手作業用の紙ヤスリを使って丁寧に削り落としていきます。
この時、絶対に守らなければならないのが「木目に沿って研磨する」こと。木目に逆らって傷をつけると、塗装後にその傷が黒く浮き出てしまい、美しい木目が台無しになってしまいます。職人の繊細な感覚が問われる工程です。
なぜ「キシラデコール」なのか?(浸透型と造膜型の違い)
外壁用のペンキのように、木の表面に膜を作る塗料を「造膜型」と呼びます。これを使用すると、木の呼吸によって内側から塗膜が押し上げられ、短期間でパリパリと剥がれてしまいます。
一方、キシラデコールは木材の内部に成分が染み込む「浸透型塗料」です。表面に塗膜を作らないため、木の呼吸を妨げず、剥がれや膨れが起きません。
内部に浸透した有効成分が、木材を内側から防腐・防カビ・防虫し、諏訪湖畔の過酷な湿気から長期間木部を守り抜きます。
カラー「カスタニ」の魅力と、2工程の重要性
今回選定したカラーは「カスタニ(栗色)」です。日本の伝統建築に深く馴染む、落ち着いた赤みのあるブラウンで、布半様の格式高いエントランスに重厚感と温もりを与えます。
塗装は必ず「2回塗り(2工程)」を行います。1回目で木材にたっぷりと成分を吸い込ませ、乾燥させた後、2回目を塗布することで、ムラのない均一な仕上がりと、確実な保護性能を発揮させます。
4. 【外壁塗装】最先端のラジカル制御技術「パーフェクトトップ」
玄関周りの外壁部分には、日本ペイントの革命的塗料である「パーフェクトトップ」を採用しました。
紫外線による劣化因子「ラジカル」を封じ込める
前述の通り、諏訪地域は標高が高く紫外線が強烈です。塗料に含まれる酸化チタンに紫外線が当たると、「ラジカル」という劣化因子が発生し、これが塗料の樹脂を破壊して外壁の色あせやチョーキングを引き起こします。
パーフェクトトップは、このラジカルの発生を根本から抑え込み、さらに発生したラジカルをバリヤー内に封じ込める「ラジカル制御技術」を搭載しています。
これにより、従来のシリコン樹脂塗料を超える優れた耐候性を実現しており、長期間にわたってホテルの外観を新築時のように美しく保ちます。
親水化技術による「超低汚染性」
ホテルの外壁に雨だれの黒い跡がついていては、美観が大きく損なわれます。
パーフェクトトップの表面は水になじみやすい性質(親水性)を持っているため、外壁に付着した排気ガスや土埃などの汚れの下に雨水が入り込み、汚れを自然に洗い流してくれます。メンテナンス頻度を減らしたい商業施設にとって、非常に費用対効果の高い塗料です。
5. 【鉄骨垂木】ケレンとサビ止め、そして「ファインSi」による強靭な保護
玄関の屋根を支える重要な構造体である「垂木(たるき)」などの鉄骨部分の改修です。鉄の最大の敵は「水分と酸素による酸化」、つまり「サビ」です。
鉄部塗装の要「ケレン作業」
鉄部におけるケレンは、木部とは意味合いが異なります。発生している赤サビを専用の工具(ワイヤーブラシやグラインダーなど)で徹底的に削り落とし、さらにツルツルした鉄の表面に細かい傷をつけて、塗料の食いつき(密着力)を高める「目荒らし」の役割を果たします。
サビを少しでも残したまま上から塗料を被せても、内部でサビが進行し、短期間で塗膜ごと剥がれ落ちてしまいます。
エポキシ樹脂系サビ止め塗料の塗布
ケレンで下地を整えた後、下塗りとして高性能な「エポキシ樹脂系サビ止め塗料」を塗布します。エポキシ樹脂は付着性に極めて優れており、鉄の表面を強力にコーティングして、サビの原因となる水分と酸素を完全に遮断します。
上塗り:強靭な2液型シリコン「ファインSi」
仕上げの上塗りには、日本ペイントの「ファインSi」を採用しました。ここで重要なのが、この塗料が「2液型」であるという点です。
市販されている多くの塗料は、缶を開けてそのまま塗れる「1液型」です。
対して「2液型」は、塗料の主剤(ベース)と硬化剤を使用する直前に正確な比率で混ぜ合わせ、化学反応によって塗膜を硬化させるプロ専用の塗料です。
取り扱いに手間と時間はかかりますが、形成される塗膜の分子結合が圧倒的に強固になり、耐候性、耐水性、密着性が飛躍的に向上します。
諏訪湖畔の湿気や冬の結露といった厳しい環境から鉄骨を守り抜くためには、この「2液型」による強靭な保護層が絶対に必要不可欠なのです。
6. まとめ:施設の美観維持は、未来の顧客満足への投資
今回は、諏訪湖沿いの名門ホテル「布半」様における、入口周りの塗装改修工事について、その詳細なプロセスと専門技術を解説いたしました。
木部には呼吸を妨げない「キシラデコール」、外壁には最先端のラジカル制御「パーフェクトトップ」、鉄部には強靭な「ファインSi」。それぞれの素材の特性と、諏訪地域特有の過酷な気候を熟知しているからこそ導き出せる、最適な材料選定と確かな施工技術です。
ホテルや旅館、店舗などの商業施設において、建物の美観は単なる見た目の問題ではありません。お客様に「この場所に滞在する喜び」と「安心感」を提供するための、最高のおもてなしの一部です。
定期的なメンテナンスは、決してコストではなく、ブランド価値を守り、未来のリピーターを獲得するための最も確実な「投資」と言えるでしょう。
布半様のように、歴史と伝統を大切にされ、常にお客様目線で環境を整えられている素晴らしい施設のお手伝いができることを、私たちは大変光栄に思います。
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