塩ビ巻き軒樋が破損・爆裂…「塗装できる」と言われても、あさがお塗装が交換を勧める理由
目次
【第1章】本日は現地調査へ|塩ビ巻き軒樋の“見落とされがちな危険信号”
本日は、諏訪地域にて外装の現地調査に伺ってきました。 一見すると「まだ使えそう」「塗装で何とかなりそう」と思われがちな状態でしたが、 詳しく確認すると塩ビ巻き軒樋の破損・爆裂が複数箇所で確認できました。
写真でも分かる通り、今回の軒樋には 表面の膨れ、継ぎ目の割れ、錆汁のような変色、 そして内部から押し広げられたような破裂痕が見られます。 これらはすべて、塗膜で隠しても「素材の劣化そのもの」は止められないサインです。
ポイント:近年「他社では“塗装できますよ”と言われた」というご相談が増えています。 しかし、素材と劣化状況によっては、塗装が根本解決にならないケースがあります。
現地で確認した主な症状
- 軒樋表面のヒビ割れ・欠け(部分的に爆裂)
- 継ぎ目(ジョイント)付近の破損・変形
- 金属部の腐食が疑われる変色(錆汁)
- 水の通り道が不安定になり、雨天時に溢れやすいリスク
軒樋は「家の端っこ」なので後回しにされがちですが、 実は雨水の流れを守る住宅の重要インフラです。 ここが壊れると、外壁・軒天・破風板・基礎まわりまで連鎖的に傷みやすくなります。
【第2章】塩ビ巻き軒樋とは?見た目以上にデリケートな構造
塩ビ巻き軒樋とは、 金属の芯材の上から塩化ビニル(PVC)を巻いて成形したタイプの軒樋を指します。 一見すると「金属で丈夫そう」「表面は樹脂で錆びにくそう」と思われますが、 実は寒冷地では要注意の素材です。
諏訪・岡谷・茅野・北杜で起きやすい理由
- 冬場の凍結・融解の繰り返し
- 日中と夜間の急激な温度差
- 雪解け水が樋に残りやすい(滞留)
これらの環境では、金属と塩ビの伸び縮みの差が大きくなり、 継ぎ目・固定部・曲がり部などから負担が集中します。 その結果、塩ビが割れたり、内部の腐食が進んで爆裂するケースが発生します。
豆知識:「外壁塗装のついでに雨樋も塗ればOK」と思われがちですが、 雨樋の素材や劣化症状によっては、塗装より交換が合理的な場合があります。
【第3章】「塗装できる」と「塗装してはいけない」の決定的な違い
結論からお伝えします。 塩ビ巻き軒樋が破損している場合、塗装は“延命処置にもならない”可能性が高いです。 見た目を整えることはできても、割れ・爆裂・内部腐食といった構造的な問題は止められません。
なぜ塗装で根本解決できないのか
- 塩ビが割れている=樋自体の寿命が近いサイン
- 塗料は「表面保護」。内部の腐食・破裂は止められない
- 冬の凍害で再発しやすく、結果的に再工事になることも
もちろん、すべての雨樋が「塗装不可」ではありません。 ただし今回のように破損・爆裂が出ている状態では、 当社としては交換をおすすめします。 これは「工事を大きくしたい」ではなく、将来の雨漏り・外壁劣化・基礎まわりの傷みを防ぐための判断です。
現地調査・ご相談はお気軽に
「塗装でいけると言われたけど不安…」「雨樋の割れが気になる」など、写真だけでも状況判断できます。
※現地の状態により、最適解(部分補修/交換/塗装)をご提案します。
【第4章】塩ビ巻き軒樋の破損を放置すると起きる二次被害
「今すぐ雨漏りしていないから大丈夫」 「見た目は悪いけど、まだ水は流れている」 ── 現地調査でよく耳にする言葉です。
しかし、塩ビ巻き軒樋の破損を放置することは、住宅全体の寿命を縮める行為とも言えます。 軒樋は“壊れてから直す”部位ではなく、“壊れる前後で判断する”部位です。
① 外壁への雨水直撃・汚れの加速
軒樋が正常に機能しないと、屋根から落ちる雨水が そのまま外壁に叩きつけられる状態になります。 これにより、
- 外壁の撥水性能低下
- 雨だれ汚れ・黒ずみの発生
- 塗膜の早期劣化
せっかく外壁塗装をしても、雨樋不良があると 塗装の耐用年数を縮める原因になります。
② 軒天・破風板の腐食リスク
今回の現地調査写真でも見られたように、 軒樋周辺には錆汁・雨染みが確認されました。
これはすでに、 軒天(のきてん)や破風板(はふいた)へ水が回り始めているサインです。 特に諏訪地域・茅野市・北杜市のような寒冷地では、 水分が凍結→膨張を繰り返し、被害が一気に進行します。
③ 基礎まわり・地面への悪影響
雨樋が機能しないと、 屋根から落ちた大量の雨水が 同じ場所に集中して落下します。
- 基礎コンクリートの劣化
- 犬走り・土間の洗掘
- 湿気によるシロアリ・カビリスク
雨樋は「雨を流すだけ」ではなく、 建物を守るために雨水をコントロールする設備なのです。
【第5章】なぜ他社は「塗装で大丈夫」と言うのか?
今回のお客様からも、 「別の業者さんには“塗装でいけますよ”と言われた」 というお話がありました。
これは決して珍しいことではありません。 しかし、その背景にはいくつかの理由があります。
① 雨樋は“専門外”になりやすい
外壁塗装業者の中には、 雨樋を付帯部の一部として軽く扱うケースがあります。 その結果、 素材・劣化状況まで踏み込んだ判断がされないこともあります。
② 見た目重視の提案になりがち
塗装をすると一時的に 「きれいになった」「直ったように見える」 ため、施工直後の満足度は高くなります。
しかし、 1〜2年後に再び割れ・破損が進行し、 「結局交換が必要だった」というケースを、 私たちは数多く見てきました。
③ 工事内容を増やしたくない心理
交換工事には、 部材手配・解体・復旧などの工程が必要です。 そのため、 簡単な塗装提案で済ませてしまう業者も存在します。
あさがお塗装の考え: 「今できる工事」ではなく、 「数年後に後悔しない工事」を基準に判断します。
【第6章】あさがお塗装が“交換”を勧める判断基準
私たちは、すべての塩ビ巻き軒樋に対して 無条件に「交換してください」とは言いません。 現地調査では、以下の点を必ず確認しています。
交換を推奨する主なチェックポイント
- 塩ビ表面に割れ・爆裂があるか
- 継ぎ目・ジョイント部の変形
- 内部腐食が疑われる錆汁・膨れ
- 勾配不良・水溜まりの有無
- 寒冷地特有の凍害リスク
今回の現地調査では、 これらの複数項目が該当していたため、 塗装ではなく交換をご提案しました。
交換するメリット
- 雨水の流れが正常化
- 外壁・軒天・基礎の保護
- 将来的な修理コスト削減
- 外壁塗装の耐久性向上
【第7章】塩ビ巻き軒樋の交換工事|具体的な施工方法
塩ビ巻き軒樋の交換工事は、ただ古い樋を外して新しいものを付けるだけではありません。 特に諏訪市・茅野市・岡谷市・北杜市といった寒冷地では、 施工手順の正確さが耐久性に大きく影響します。
① 既存塩ビ巻き軒樋の撤去
まずは既存の塩ビ巻き軒樋を慎重に撤去します。 爆裂や割れが進行している場合、 無理に外すと周囲の外壁や軒天を傷めるため、 状況に応じて部分解体を行います。
② 下地・受け金具の点検と補修
樋を外すと、普段は見えない下地や受け金具が露出します。 ここで以下を必ずチェックします。
- 木下地の腐食・劣化
- 金具の錆・緩み
- 勾配不良(水が流れにくい原因)
不具合が見つかった場合は、 補修・交換を行ってから次工程へ進みます。 この工程を省略すると、新しい樋でもトラブルが再発します。
③ 新規軒樋の設置
新しい軒樋を、地域の降雨量・積雪量を考慮した勾配で設置します。 特に凍結が起こりやすいエリアでは、 水が溜まらない設計が重要です。
④ 最終確認・通水チェック
設置後は実際に水を流し、 正常に排水されるかを必ず確認します。 見た目だけでなく、機能面までチェックして工事完了です。
【第8章】外壁塗装と雨樋交換を同時に行うメリット
現地調査の際、 「雨樋は後で考えます」 「今回は塗装だけで…」 とご相談を受けることもあります。
しかし、外壁塗装と雨樋工事は同時施工が最も合理的です。
① 足場費用を1回で済ませられる
塗装も雨樋交換も、基本的に足場が必要です。 別々に工事を行うと、 足場代が2回分かかってしまいます。
同時施工なら、 無駄なコストを抑えつつ、工事品質を高めることができます。
② 塗膜を傷めない
塗装後に雨樋を交換すると、 工事中に新しい外壁を傷つけるリスクがあります。
先に雨樋を整備してから塗装を行うことで、 仕上がりを最大限に美しく保てます。
③ 建物全体の耐久性が向上
外壁・屋根・雨樋は、 それぞれが独立しているようで、 実は密接につながった防水システムです。
どれか一つでも不具合があると、 他の部位へ影響が及びます。 だからこそ、 総合的な視点での改修が重要なのです。
【第9章】諏訪・茅野・岡谷・北杜市の気候と雨樋劣化の深い関係
長野県諏訪地域・山梨県北杜市エリアは、 全国的に見ても建物への負担が非常に大きい気候条件を持っています。 塩ビ巻き軒樋の劣化が早いのも、決して偶然ではありません。
① 寒暖差による素材疲労
この地域では、夏は30℃を超え、冬は氷点下10℃前後まで冷え込むことも珍しくありません。 塩ビ素材は温度変化による伸縮を繰り返すことで、 徐々に内部応力が蓄積され、割れ・爆裂につながります。
② 積雪・凍結による内部破壊
軒樋内部に溜まった水が凍結すると、 内側から膨張圧がかかります。 これが塗装では決して防げない致命的ダメージです。
特に北杜市(明野町・須玉町・高根町・長坂町・大泉町・白州町・武川町・小淵沢町)では、 日陰部の凍結が長期間続くため、 塩ビ巻き樋の寿命が極端に短くなる傾向があります。
③ 強風・台風による応力集中
諏訪湖周辺や八ヶ岳おろしの影響を受ける地域では、 強風によって雨樋に横方向の力が加わります。 劣化した塩ビ樋は、 その負荷に耐えきれず破断するケースが多発します。
【第10章】現地調査で「分かること」と「分からないこと」
現地調査は、建物の健康診断とも言える重要な工程です。 しかし、正直に言えば 現地調査だけでは判断できないことも存在します。
現地調査で分かること
- 塩ビ巻き軒樋の割れ・爆裂・変形
- 外壁・軒天・破風板の劣化状況
- 雨水の流れ・排水不良の有無
- 過去の補修・塗装履歴の推測
現地調査では分かりにくいこと
- 樋内部の劣化進行度
- 下地材の内部腐食
- 凍害による微細なクラック
だからこそ、 「塗装できる・できない」ではなく 「将来どうなるか」を見据えた提案が必要です。
あさがお塗装では、 その場しのぎの判断ではなく、 10年後・15年後を見据えた選択をご提案しています。
【第11章】まとめ|「塗れるか」ではなく「守れるか」という視点
今回の現地調査で確認された塩ビ巻き軒樋の破損は、 決して珍しい症状ではありません。 むしろ、この地域では非常に多く見られる劣化事例です。
他社様から 「塗装できますよ」 「とりあえず塗っておけば大丈夫」 と言われたとしても、 それが本当に建物のためになるかは別問題です。
塗装は万能ではありません。 特に塩ビ巻き軒樋の爆裂・破損は、 交換でしか根本解決できないケースがほとんどです。
私たちあさがお塗装は、 「工事を取るための提案」ではなく、 「建物を守るための提案」を大切にしています。
諏訪市・岡谷市・茅野市・下諏訪町・富士見町・原村、 そして北杜市全域で、 外壁塗装・屋根塗装・雨樋工事・現地調査を行っています。
「これは塗装でいいのか?」 「交換した方がいいのか?」 少しでも迷われたら、 まずは現地調査をご相談ください。
建物の未来を一緒に考えること。 それが、地域密着の塗装会社としての使命だと考えています。


