内装リフォームの要は“パテ仕事”にあり|突貫工事でも仕上がりに差がつく下準備の極意とは?
はじめに|「見えない部分」が内装の美しさを決める
多くの方が、内装リフォームと聞いて思い浮かべるのは「壁紙(クロス)の張替え」や「床の貼替え」、「塗装の塗り替え」など、仕上がりの“見える部分”かもしれません。
しかし――本当に大切なのは「見えない部分」、つまり下地処理です。
特にパテ処理(パテ仕事)は、仕上がりの美しさと耐久性を大きく左右する工程です。このコラムでは、現場で実際に行われているパテ作業の内容や、突貫工事でも手を抜かない職人の姿勢を紹介しながら、内装工事の質を高めるために欠かせない“下準備”の重要性について、詳しく解説していきます。
第1章|パテ仕事とは何か?その目的と役割
パテ仕事とは、壁や天井のボードのつなぎ目やビス穴などの凹凸を平滑に整える作業です。
主な目的:
- クロスや塗装の仕上がりを滑らかにする
- 凹凸を埋めて美しい平面を作る
- 将来的な浮き・割れ・剥がれを防止する
たとえば、石膏ボードの継ぎ目やビス打ち部分はどうしても凹みができてしまいます。そこをパテで埋めて、サンダーで削って平らに整えます。
この“ひと手間”が、施工後に「綺麗だね」と感じる仕上がりを生む決め手なのです。
第2章|下地処理を疎かにした内装はどうなる?
見た目ではわからない“施工ミス”こそが後から問題になります。
よくあるトラブル:
- クロスが浮いてくる
- つなぎ目からヒビが入る
- ビス穴の凹みが浮き出てくる
- クロスの糊がのらない
これらの大半は、パテ処理が不十分だったことに起因します。「とりあえず貼ってしまえば見えないから大丈夫」という施工は、時間が経つにつれて徐々に“粗”が出てしまうのです。
第3章|突貫工事でもプロは妥協しない理由
「突貫」と聞くと、「急いで雑にやる工事」と思う方もいるかもしれません。
しかし、プロの職人にとっては、スピードが求められる現場こそ、腕の見せ所です。限られた時間の中でも、要点を押さえて仕上がりに影響する部分はしっかり押さえる。それが「プロの突貫」です。
職人が守る3つの信条
- 段取りを徹底する
- パテの乾燥時間を逆算して工程を組む
- 最短時間で最高の下地を作る技術力
第4章|実際のパテ作業工程を公開
ステップ①:下地確認と不陸調整
ビス穴・ジョイント部分・段差などをチェック。浮きや欠けも修正。
ステップ②:1回目パテ処理(荒処理)
ボードの接合部やビス穴を埋めて、粗い凹凸を整えます。
ステップ③:2回目パテ処理(中仕上げ)
目視ではわからないレベルの凹凸も均します。養生もこのタイミングで。
ステップ④:3回目パテ処理(仕上げ処理)
指で触っても違和感のない、滑らかな面に仕上げます。
ステップ⑤:サンダー仕上げ
微細な段差や粉塵を取り除き、クロス貼りや塗装が乗る状態に。
第5章|なぜDIYではなくプロに任せるべきか
ホームセンターでもパテは買えますし、動画を見れば手順も学べます。
しかし、一番の違いは“手触り”と“時間管理”です。
職人は、面の出来栄えを「目」と「手」で確認します。また、乾燥時間を読みながら、次の作業に無駄なく移行します。
DIYでは再現できない、“仕上がりの美しさと施工スピード”が、プロに依頼する最大の価値です。
第6章|どんな現場でも共通する、仕上がりのための原則
内装工事の現場はさまざまです。
- 築30年の戸建てリフォーム
- 賃貸マンションの原状回復
- 新築ビルの内装仕上げ
どの現場でも、仕上がりの品質を高めるには以下の要素が重要です。
- 下地の精度
- 施工者の経験
- 丁寧なパテ処理
- スケジュール管理力
突貫工事でも、仕上がりで“手を抜いたかどうか”はプロにはすぐわかります。
第7章|内装工事を依頼する際のチェックポイント
信頼できる業者に内装リフォームを依頼するためには、以下をチェックしましょう:
- 下地処理やパテ処理の工程について説明があるか
- 「突貫でも丁寧にやります」と言い切れるか
- 施工事例や口コミが信頼できるか
- 見積もりに「下地処理」が明記されているか
第8章|まとめ:見えない部分こそ価値がある
「仕上がってしまえば見えないから」と思われがちなパテ仕事。
しかし、この見えない努力こそが、内装リフォームの価値を大きく左右します。
突貫現場であっても、下準備に手を抜かず、しっかりと段取りを組んで作業を行うことで、仕上がりはもちろん、住み心地や資産価値にも差が出てきます。
おわりに|あさがお塗装は「下地」にこだわる内装職人集団です
長野県諏訪市・岡谷市・茅野市・富士見町・原村、そして山梨県北杜市・韮崎市など、地域密着で内装リフォームを行うあさがお塗装では、見えない部分にも徹底的にこだわります。
スケジュールが厳しい「突貫現場」でも、決して仕上がりを妥協しない。それが、地元で選ばれる理由です。
内装のことなら、ぜひ一度ご相談ください。